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組織マネジメント「従業員の生産性向上」に匹敵。「従業員不満解消」のススメ

2017-07-02 17:55:50 // cat [ビジネスフレーム] // writter [ライター]
「動け、動け、・・・・・・動いてよ」とエヴァンゲリオンのシンジくん並に、生産性を上げたいと心から叫んでいる経営ボードの皆様。お察しします。おそらく、「生産性を上げるには」みたいな議論は日々、経営会議で議論し尽くされていることと思います。ただ、「従業員の不安解消」には、目を向けていらっしゃるでしょうか?

フレデリック・ハーズバーグ提唱「動機付け・衛生要因」


アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した仕事における満足と不満足を引き起こす要因に関する理論で、要約すると、「人間が仕事に満足感を感じる要因と不満足を感じる要因は全く別物であるとする考え方」のことです。2要因理論と呼ばれることもあります。

ハーズバーグはまず、人間の欲求には2種類あると仮定
・苦痛や欠乏状態を避けたいという、動物としての低レベルな欲求
・精神的に成長したいという、人間としての高レベルな欲求

職場におけるある要因は「衛生要因」を満たすが「動機付け要因」は満たさない
「動機付け要因」を満たす要因は「衛生要因」を満たさないという結論を導き出した。

「衛生要因(不満足を感じる要因)」=職場環境


以下のようなものがある。

・会社の方針と管理
・監督
・仕事上の対人関係
・作業環境
・身分
・安全保障
・給与

「動機付け要因(満足感を感じる要因)」=仕事の内容


以下のようなものがある。

・達成
・承認
・仕事そのもの
・責任
・昇進
・成長の可能性

「動機付け・衛生要因」をグラフで見ると


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不満足を招く要因(衛生要因)として最大項目は「会社の方針と管理」で35%以上の不満足を招きます。しかしこの要因による動機付けは5%程度。つまり、「会社の方針と管理」をいくら満たしても「不満足の解消」にはなるものの「積極的な動機」を引き出すにはいたりません。
また、「動機付け要因」として最大項目は「達成」で40%程度の満足=モチベーションUPにつながります。しかし「達成」が充たされなくても「衛生要因」としては10%程度なのでそれほど大きな不満足を引き出す要因にはなりません。

まとめ、不満足を招く要因(衛生要因)はリーダーシップに尽きる


不満足を招く上位は「会社の方針と管理」「監督」「監督者との関係」。これって、リーダーシップ、マネジメントに密接に関わっており、「労働条件」「給与」よりも影響が大きいということになりますよね。「経営理念」「ビジョン」などの会社の指針をわかりやすくアウトプットして、マネジメント層を一枚岩にしていくこと。これが何よりも大事なことですよね。(皆さん、今一度自分のお腹にズドーンと落としましょう)

フレデリック・ハーズバーグさん、天晴れ。
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