守破離(しゅはり) 歴史の偉人から学ぶ経営・組織戦略
2017-06-30 00:08:27
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// writter [ライター]
守・破・離(しゅはり)という言葉。音の響きといい、活字のかっこよさといい、個人的に惹きつけられてしまう言葉。語源もいいんです。(うちのスタッフに書いてもらって、社内に飾っています)
守破離の語源は千利休
織田信長、豊臣秀吉に仕えた千利休が詠んだ和歌が語源のようです。
「規矩(きく)作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本(もと)を忘るな」
この歌の意味は「教えを守り続けながらも、いつしかそれを打破り、離れていく事も大切、ただ、基本精神は忘れてはならない」 と述べたものです。特に師弟関係を重んじる茶道や武道の世界では、稽古や修行の段階を表現するものとして、「守・破・離」という言葉がよく使われていますが、それはこの歌の中にある三文字を引用したものなんですって。
守破離とは人が道を極める3段階のこと
「守」は、師や流派の教え、型などを忠実に「守る」段階
「破」は、良いものを取り入れ、自分に合った型をつくり既存の型を「破る」段階
「離」は、独自の表現を追求し、確立するため、最後は師や流派から「離れる」段階
守破離を現代のビジネスに変換すると
「守」は、1つの分野のスペシャリストになってビジネスの土台を作れということかな
「破」は、先の将来を見通して「待てよ。もっとこうした方が・・・」とアレンジを加えていくことかな
「離」は、1万時間の法則✖️1万時間の法則を2つ以上持って希少性を追い求め、オリジナルを確立することかな
これはあくまでも2017年6月30日時点での個人的な見解(数ヶ月後に考えてみるとおそらく違って見えてくるもんだと思います)。皆さんも、「守」「破」「離」を自分の視点で言語化してみると何かビジネス、マネジメントのヒントが脳裏に降臨してくるかもしれませんよ。
中村勘三郎「形を持つ人が形を破るのが型破り。形がないのに破れば、形無し」
歌舞伎役者の中村勘三郎さんが19歳の時、先代の十七代目中村勘三郎(父親)に「百年早い。そんなことを考えてる間に百回稽古しろ」と言われたとか。古典をしっかり学んで自分の形を作れ。19や20の未熟者が土台もないのに新しいことをやるな、と。「形を持つ人が、形を破るのが型破り。形がないのに破れば形無し」。
守破離(しゅはり)歴史の偉人から学ぶ経営・組織戦略まとめ
ドイツの名宰相オットー・ビスマルクの言葉に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言があります。(自分自身の経験ももちろん大事だけど)歴史に名を刻む成功者たちの成功・失敗・戦略・法則にヒントがあるから学びなさい。ということだと解釈しています。人の心理に基づく行動原理は、今も昔も根本はあまり変わっていないのかもしれませんね。
千利休さん、中村勘三郎さん、オットー・ビスマルクさん、天晴れ