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AI時代の人材育成、まずはリーダー自身の組織マネジメント概念をクルッと変えよう。

2017-06-26 10:40:49 // cat [] // writter [ライター]
「あ〜、も〜、組織マネジメントが機能していない」とイライラが止まらない、人材育成方法を模索中の経営者の皆様。お察しします。「今日こそ、ミーティングは現場仕切りに任せよう」「イライラしない。イライラしない。」と自分の中で呪文を唱えて参加するものの、ミーティング開始5分ともたない。「あのさ〜、そもそも・・・」なんて口を挟んでしまう。そんな経験ありますよね。(めちゃくちゃわかります)

そんな経営ボードの皆様に人材育成方法の秘訣を1つご紹介いたします。

人間の深層心理を知る 〜その1「変化していくことが大事」〜


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スマホを1日に140回ほど開く時代。人の余暇時間の争奪戦が、様々な業界にインパクトを与えているのは言うまでもないと思います。最近では、運輸業界の話題がニュースになっていましたが、要するにこの問題は「7割が在宅の時代から、6割が不在の時代」というマーケットの変化に、ビジネスモデルが追いついていない、ということなのでは。と個人的には解釈しています。

「AIといった技術革新」「少子高齢化」「コミュニケーションのあり方が変わる」環境の中で、今後、既存のビジネスモデルを根本から変革させる、イノベーションはどの分野でも起こり得ると思います。当然、「雇用、組織」と言った人材領域でも、潮の流れが劇的に変わっていくタイミング。

「生産性の高い人事組織マネジメント、どうやって作っていくか?」という人事組織面での課題に直面している方々が多いはず。この変革期を乗り越えていくために、一番の足かせになりそうなのが「経営ボードメンバーの今までに身につけた組織マネジメントに対する固定観念」だと個人的には思っています。

人間の深層心理を知る 〜その2「組織マネジメントは管理からサポートへ変化することが大事」〜


今まで国内企業の組織マネジメントで多いのが「人を管理する」という手法。これは「性悪説」に基づいている。「人は弱い存在」という前提だとついつい管理したくなってしまいます。一方、「性善説」に基づいて、「人は誰しも成長の可能性を秘めている」という前提だと、サポートしていけるようになると思います。

性悪説・・・中国の思想家荀子「人の性は悪なり、その善なるものは偽なり」
性善説・・・中国の思想家孟子「人間の本性を善とみる」
※ただ、荀子も孟子も、人の「性」は善であっても放っておけば悪を行うようになってしまうため、「聖人の教え」や「礼」などによることが必要であると説いている。

人間の深層心理を知る 〜その3「なぜ、管理からサポートに変化した方がいいのか」〜


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以前、グーグルで行われた研究で「職場の心理的な安全(サイコロジカル・セーフティー)」が高くないと、個々のメンバーがうまく力を発揮できないという結果が出ています。

「心理的安全性」は、下記①②の質問にイエスと答えられたら相手と深くつながれます。
①あなたを信頼できますか?
②あなたを尊重できますか?

「自分は信頼されている」「必要とされている」「気にかけてくれている」「見ていてくれている」ということが安心感に繋がります。つまり、「管理する」<「サポートする」というマネジメントをした方がチームパフォーマンスはグーンと上がるんです。

人間の深層心理を知る 〜その4「ただ、なかなか人って、変化は難しい」〜


「そうなんだよ。組織マネジメントはサポートというスタンスが大事なんだよ」とわかってはいるものの、「売上目標がかなりショートしている」「資金繰りがうまくいっていない」という状況に追い込まれると、「メンバーをサポートする」という意識がぶっ飛んで「あーしろ、こーしろ」と組織を管理したがってしまうのはなぜなんでしょうか?

それって、潜在意識の仕業かもしれません。(潜在意識はフロイトやユングが分析心理学で使われ始め、マーフィーの法則のジョセフ・マーフィー博士が世に広めたと言われています)潜在意識には、顕在意識を凌駕するパワーを秘めており、潜在意識は顕在意識の2万倍の力があると言われています。

「わかっちゃいるけど、やめられない」「やめられない、止まらない〜」

みたいなことです。
つまり、現、経営ボードメンバーで「管理する組織マネジメント経験が長ければ長い人」ほど、潜在意識のバイアスがかかってしまうわけです。

人間の深層心理を知る 〜その5「リーダー自らが変化することに対する強烈な意識を持つことが大事」〜


だから、「変化しろ、将来を見通せ」などと、様々な言葉をマネージャーやメンバーに浴びせている本人自身が、一番変わらないといけないんです。(日々、自分自身にも言い聞かせているんですけど、なかなか難しいっす)「どうしても管理したがってしまう」という潜在意識から脱出するには強烈に意識することが大事なんです。

メンバーやマネージャーはビジネス上身近にいる経営ボードメンバーの行動・言動に必ず影響を受けます。会社の志をぶらさずに、率先垂範して変化を推進していく存在、それが経営ボードメンバーの役目かもしれませんね。自分の人間力・器のでかさを大きくしていきましょう!

人間の深層心理を知る 〜その6「まず変化の第一歩は、情報のオープン化から」〜


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京セラ名誉会長の稲盛さんのアメーバ経営などの本を読み、「全員が経営者視点を持て」とスタッフにミーティングなどで伝えたりしていませんか?本屋さんに行くと、「全員経営」的な活字を見る機会が多いですが、中小・ベンチャーの皆様、上場企業や大手とは環境が違います。

まずは「会社の経営数字」をオープン化しましょう。経営の見える化をして、「自分と同じく経営判断できる数字・情報」を共有しないと、経営者視点は身につかない気がします。

強い組織を作るマネジメントのまとめ


リーダー自身が"サポートする"というスタンスで組織マネジメントを率先垂範
まずは経営数字のオープン化が大切です。

ここで山本五十六の言葉を思い出す
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
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