「会社の寿命30年」という世の中の方程式に、全く当てはまらない団体がある。フランスのパリに本部を置くエノキアン協会だ。平均社歴321年という老舗企業の国際組織で、私も「100年続く会社を作りたい」と思う一人の経営者としてロマンを感じさせてくれる存在。
http://www.henokiens.com

戦争、恐慌、疫病、リーマンショック・・潜り抜ける力

100年、200年、300年の間に、世の中はどう変化してきたか。日本で言うところの江戸時代に誕生した企業が、天災だけではなく、事業継承問題などの人災なども乗り越えて、脈々とDNAを受け継いでいる。スケールに脱帽です。

エノキアン協会の存在意義

1.創立200年以上のフランス企業同士の相互理解と連帯の絆を深めること。
2.産業活力と伝統とは調和することを証明すること。
3.フランスの会員と同条件下の外国企業との協力関係をつくること。

という３つの目的を掲げており、
「伝統こそ活力」を世界に知ってもらうこと
伝統の技術や家族の温もりといったものが経営においても必須であること
優れた職人的技術を有する若い企業と連帯していくこと
などを狙いとして活動しています。

「技術」と「家族の温もり」という言葉、私の胸に突き刺さります。

エノキアン協会の加盟資格

1.創業以来200年以上の社史を持っていること
2.創業者の子孫が現在でも経営者、もしくは役員であること
3.家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること
4.現在でも健全経営を維持していること
の4点である。

創業200年以上の健全経営、自分の小ささを反省します。

長寿企業大国ニッポンの加盟企業は5社

虎屋（和菓子製造・販売／1707年創業）
石川県の法師（温泉旅館業／718年創業）
月桂冠（酒造業／1637年創業）
岡谷鋼機（商社／1669年創業）
赤福（和菓子製造・販売／1707年創業）

ニッポンの宝です。

エノキアンの名前の由来がさすがです

エノキアンの語源は旧約聖書に登場するエノク（Henok）。エノクはアダムの孫で、365歳まで生き、ノアの大洪水の前の家長であった。多くの子孫を残し、神とともに栄え、史上初の都市の名になったとされている。エノクには「始まり」という意味もある。

企業名、ブランド名に想いを込めるあたり、最高にかっこいいです。

エノキアン協会のまとめ

私ごときが何も言うことはございません。エノキアン協会さん、天晴。